“せんす”の漢字の書き方と例文
カタカナ:センス
語句割合
扇子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仔細に検査したら、そこらをあるいている女のかんざしも扇子せんすも、男の手拭も団扇うちわも、みな歌舞伎に縁の離れないものであるかも知れない。
島原の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
悪い男云々うんぬんを聴きとがめて蝶子は、何はともあれ、扇子せんすをパチパチさせてっ立っている柳吉を「この人わての何や」と紹介しょうかいした。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「は……」と、啓之助が取り散らした懐紙や扇子せんすなどをあわてて身につけている間に、三位卿は行燈あんどんを吹ッ消して、すたすたと廊下へ出た。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)