“さんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山窩22.2%
山下18.1%
惨禍12.5%
傘下12.5%
讃歌11.1%
山家6.9%
参加4.2%
山河4.2%
簪花2.8%
參加1.4%
三菓1.4%
刪加1.4%
散家1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲州や相州の山奥には山窩さんかというものの一種があって、その仲間に引渡された時は、生涯世間へ出ることはできないということ
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
※クトリヤ・ピンクは湾に臨んで屹立きつりつし、その山脈は左右に伸びて山腹と山下さんかとに横長い市街を擁して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
きのうから眠り病の惨禍さんかを、まざまざと見せつけられているし、それが何者かの大陰謀だとあっては、なおさら聞きずてならぬことだった。
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
そうかと思うと、それほどけばけばしく女性尊重を放送しないフランス人が、家庭は全く主婦の女王の傘下さんか従順じゅうじゅんあたたまって易々諾々いいだくだくである。
女性崇拝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あの男の書いたのは死の讃歌さんかだったのでしょうか? 喜びの歓声だったのでしょうか? あの男は死のもとへ行ったのでしょうか、それとも
山家の人のはなしに熊をころすこと二三疋、あるひはとしたる熊一疋を殺も、其山かならずあるる事あり、山家さんかの人これを熊あれといふ。このゆゑに山村さんそん農夫のうふもとめて熊をとる事なしといへり。
それはけん規則きそく全級ぜんきゅうの三分の一以上いじょう参加さんかするようになってるからだそうだ。けれども学校へ十九円おさめるのだしあと五円もかかるそうだから。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
要するに僕はひらいて地理を調査する人だったのだ。それでいて脚絆きゃはんを着けて山河さんか跋渉ばっしょうする実地の人と、同じ経験をしようと焦慮あせり抜いているのだ。僕は迂濶うかつなのだ。僕は矛盾なのだ。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
上をならう下で、われもわれもと、ほかの武士どもがまたこれを真似、またたくうちに、河内和泉の古寺の塔は、塔の簪花さんかたる飾りを失い、宝鈴ほうれいはみんな武士の酒瓶ちろりに化けてしまったという。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本にほん英佛米伊えいふつべいいの四こくとも支那しな勸告くわんこくはつして、はや南北なんほくあらそひをめて『世界改造せかいかいざう偉業ゐげふ參加さんかせよ』とやつたね。支那しなはおかげ南北合同なんほくがふどう大共和國だいきようわこくになるだらう。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
彼等かれらいはゆる『世界改造せかいかいざう偉業ゐげふ』に參加さんかすべき責任せきにんいうしているんぢやないか。國内政治機關こくないせいぢきくわん改造かいざう要求えうきうする人民じんみんこゑ無視むしするわけくまいぢやないか。どうだいきみきみはサウおもはないんか。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
俳諧には蕪村または夜半亭の雅名を用うれど、画にはいん春星しゅんせい長庚ちょうこう三菓さんか宰鳥さいちょう碧雲洞へきうんどう紫狐庵しこあん等種々の名異名ありきとぞ。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
新信条を以て旧信条にふべしとふは可なり。之を増減刪加さんかすべしと曰ふは可なり。之を置くの可否を論ずるに至りては事理を解せざるの太甚はなはだしき者也。
信仰個条なかるべからず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
山家さんかという名は、もと山林にでも居たからの名でありましょうか。或いは散家さんかの義かとも云いますが、それは確かでありません。地方によっては旧穢多を「山の者」という所があります。