“おちゃや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青楼44.4%
会席料理11.1%
料理屋11.1%
料理店11.1%
芝居茶屋11.1%
酒楼11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんしろお嬢様、三階だち青楼おちゃやの女郎が襟のかかった双子ふたこ半纏はんてんか何かで店を張ろうという処ですもの。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鼈甲細工屋べっこうざいくやのになっていたが、黒い三巾みすじの垂れ暖簾のれんいりやまずみの白ぬきのれんが、鼈甲屋とは思わせない入口だった。もっともそこは青柳という会席料理おちゃやだったのだそうで、炭勘はそのうしろから前へ進入したのだ。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
或る料理屋おちゃや女将かみさんが、小間物屋がばらふの櫛を売りに来た時、丁度半纏を着て居た。それで左手をいて、くの字なりになって、右手めてを斜に高く挙げて、ばらふの櫛を取って、透かして見た。
白い下地 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこの待合せは所がら芸妓やや料理店おちゃやの人が多く、藤木夫婦の望みと抱妓かかえをほしがっている小蒔屋との交渉が、おもいがけなく私の祖母から出来上ってしまったのだった。
新富町しんとみちょうの新富座の芝居茶屋おちゃやに——と、いっても、震災後の今日こんにちでは、何処どこのことか解りようがない。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
万八、河長、梅川、亀清、柳屋、柏屋、青柏、大中村と、庇を連ねた酒楼おちゃやでも、大川筋へ張り出した桟敷さじきへ、柳橋芸者に綺麗きらを飾らせ、空の一発千両と豪華のほどを競い、争っている。
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)