“桟敷”のいろいろな読み方と例文
旧字:棧敷
読み方割合
さじき96.7%
ボックス1.6%
ギャレリー0.8%
きじき0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と刹那の大衆は、何の声もなかった——とまず京極方の桟敷さじきがドッと勝鯨波かちどきを爆破させ宮津城下の町人も喊声かんせいを上げてそれに和した。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マンハイムの桟敷ボックスは正面で、広々とけ放してあって、姿を隠すことはできなかった。二人がはいって来たことは人目につかざるを得なかった。
と鶴代のほうへちょっとうなずいてみせ、舞踏室を通ってタンデム・キャビンにつづく桟敷ギャレリーの階段をゆっくりあがって行った。
復活祭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
桟敷きじきの扉が開くのを聞き、よく知りぬいているあでやかな声を耳にする時——まったく無関係な話の中に、ふとケリッヒというなつかしい名前が出てくる時