“抱妓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かかえ71.4%
かかえっこ14.3%
かかえこ7.1%
こども7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうやら抱妓かかえもおけるようになった時、東京中の盛り場で「旦那」とよぶのはあの人だけだといわれた遊び手の、若い大商人と縁を結んだ。
情人と逃げ出して、旦那におふくろを人質にとられた話や、もはや抱妓かかえっこの二人三人も置くような看板ぬしになってからも、内実の苦しみは、五円の現金を借りるために
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
藪原長者の抱妓かかえこの中に鳰鳥におどりという女が現われてからは、その顔だけでも拝もうとして、近在の者はいうまでもなく遠い他国くにからも色餓鬼いろがきどもが、われも我もと押し出して来て、夜も昼も大変な雑沓ざっとうじゃ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
見たところそこは多勢の抱妓こどもたちをはじめ家中の者の溜り場にしてあると思われて縁起棚えんぎだなにはそんな夜深けでもまだよいの口のように燈明の光が明るくともっていて
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)