“酒楼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅろう28.6%
しゆろう28.6%
さかば14.3%
おちゃや14.3%
のみや14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒楼しゅろうのぼりてもよる少しくけかかると見れば欄干らんかんに近き座を離れて我のみ一人葭戸よしどのかげに露持つ風を避けんとす。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
これは小千谷の下た町といふ所の酒楼しゆろう酌採しやくとり哥妓げいしやどもなり、岩居がんきよ朋友はういうはかりてひそかこゝまねきおきてきやうさせんためとぞ。かれは狐にあらずして岩居がんきよばかされたるなり。
出す。すまないが貴公たちも、この不愍ふびん酒楼さかば芸人のために、一せきの歌でも唄わせたと思って、餞別せんべつをやってくれんか。……それを路銀に故郷へ帰してやりたいと思うが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万八、河長、梅川、亀清、柳屋、柏屋、青柏、大中村と、庇を連ねた酒楼おちゃやでも、大川筋へ張り出した桟敷さじきへ、柳橋芸者に綺麗きらを飾らせ、空の一発千両と豪華のほどを競い、争っている。
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)
渭州いしゅうでも街なかの州橋しゅうきょう橋畔きょうはんに、潘飯店はんはんてんという酒楼のみやがある。まず魯達ろたつから先に入った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)