“いへいへ”の漢字の書き方と例文
語句割合
家家100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏蘭西フランス語を知つて居る船頭がそれ等の貴族の旧邸で今は美術品の製造所に成つて居る家家いへいへ矢鱈やたらに船を着けて記念の為に縦覧せよと勧める。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
近き家家いへいへ石造いしづくりの心地し
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
家家いへいへ高低たかひくのき
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
落葉おちばし尽した木立こだちの間から石と泥とを混ぜた家家いへいへ白茶しらちやけた壁に真赤まつか蔦紅葉つたもみぢつて居るのはつゞれにしきとでも月並ながら云ひたい景色であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
近き四方しはう家家いへいへ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
弱い朝日の光が霧を透すので青青あをあをとした水が、紫を帯び、其れに前の家家いへいへの柱や欄干や旗やゴンドラを繋ぐくひなどが様様さま/″\の色を映してるのがたまらなく美しい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)