“白茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらちゃ63.2%
しらちや26.3%
しろちゃ5.3%
しろちや5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その右を少しだらだらと降りたところがあらたに土を掘返したごとく白茶しらちゃけて見える。不思議な事にはところどころが黒ずんで色が変っている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
落葉おちばし尽した木立こだちの間から石と泥とを混ぜた家家いへいへ白茶しらちやけた壁に真赤まつか蔦紅葉つたもみぢつて居るのはつゞれにしきとでも月並ながら云ひたい景色であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
私の背後からはまる麦稈帽むぎわらぼうに金と黒とのリボンをひらひらさして、白茶しろちゃの背広に濃い花色のネクタイを結んだ、やっと五歳と四ヶ月の幼年紳士がとてもいさぎよく口をへの字に引きめて
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
この白茶しろちや博多はかたの帯は幼いわたしが締めた物である。わたしは脾弱ひよわい子供だつた。同時に又早熟な子供だつた。わたしの記憶には色の黒い童女の顔が浮んで来る。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)