“矢鱈”の読み方と例文
読み方割合
やたら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近頃活躍し出した出版界が何々全集、何々叢書と矢鱈やたらに金文字気分を煽るのは、主としてこの流行を当込んでいるものと考えられる。
それでわば矢鱈やたらに読んで見た方であるが、それとて矢張り一定の時期が来なければ、幾ら何と思っても解らぬものは解る道理がない。
私の経過した学生時代 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
むやみ矢鱈やたらに、さびしい、と言ったり、御前会議が、まるでもう同人雑誌の合評会の如く、ただ、わあわあ騒いでうらんだり憎んだり
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)