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『死体蝋燭』
ふりがな文庫
『
死体蝋燭
(
したいろうそく
)
』
宵から勢いを増した風は、海獣の飢えに吠ゆるような音をたてて、庫裡、本堂の棟をかすめ、大地を崩さんばかりの雨は、時々砂礫を投げつけるように戸を叩いた。縁板という縁板、柱という柱が、啜り泣くような声を発して、家体は宙に浮かんでいるかと思われるほ …
著者
小酒井不木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
哄笑
(
たかわら
)
機械
(
からくり
)
砂礫
(
すなつぶて
)
良順
(
りょうじゅん
)
法信
(
ほうしん
)
洞穴
(
ほらあな
)
溜息
(
ためいき
)
煤
(
すす
)
物凄
(
ものすご
)
瘠
(
や
)
真似
(
まね
)
胆
(
きも
)
期
(
ご
)
蛇
(
へび
)
蛙
(
かえる
)
蝋燭
(
ろうそく
)
蝙蝠
(
こうもり
)
賽銭
(
さいせん
)
駈
(
か
)
髑髏
(
どくろ
)
鼠
(
ねずみ
)
嘘
(
うそ
)
光顔
(
こうがん
)
勘弁
(
かんべん
)
勘忍
(
かんにん
)
勤行
(
ごんぎょう
)
厭
(
いや
)
和尚
(
おしょう
)
咽喉
(
のど
)
啜
(
すす
)
嗅
(
か
)
棟
(
むね
)
宵
(
よい
)
容赦
(
ようしゃ
)
屈竟
(
くっきょう
)
庫裡
(
くり
)
懺悔
(
ざんげ
)
扇子
(
せんす
)
据
(
す
)
掻
(
か
)
事情
(
わけ
)