黒龍紋くろりゅうもん)” の例文
翌日の夕刻になると、羅門は、常になくいそいそとして、黒龍紋くろりゅうもんかみしもはかま身扮みなりも隙なく、若年寄小笠原左近将監の邸へ出向いて行った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)