黒檀彫こくたんぼり)” の例文
ギラ・コシサンが初めて此の女をア・バイの裏の炊事場で見た時、彼は茫然として暫く佇立ちょりつした。その女の黒檀彫こくたんぼりの古い神像のような美に打たれたばかりではない。
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)