翌承久元年正月二十七日、前夜から雪であったが、鶴ヶ岡八幡宮つるがおかはちまんぐうに右大臣の拝賀の式を行う夜更よふけ、帰るさを別当公暁くぎょうのためにしいせられた。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)