鶏冠立とさかだ)” の例文
峯の上へは白銀の雲が、鶏冠立とさかだちに突つ立ち上つて、澄みわたつた深淵の空を掻き乱してゐる、長い峡流カニヨンに、村落もなければ、人家もない、時々色の黒い土人が、裸で鳶口をかつぎながら
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)