鱷皮わにがわ)” の例文
その間店の上さんが吊銭を手に載せて、板縁いたえんひざを衝いて待っていたのである。純一はそれに気が附いて、小さい銀貨に大きい銅貨の交ったのを慌てて受け取って、鱷皮わにがわ蝦蟇口がまぐちにしまって店を出た。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)