鯡場にしんば)” の例文
それから彼が、鯡場にしんばの人足となるまでのことなどはもちろん、浩はこの騒ぎさえも知らなかった。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
二度目に浩が、索ねて行った時分には、彼は北海道の鯡場にしんば行きの人足の一人となって、親分に連れられ、他の仲間と一緒に、もう雪の降った北のはずれへ旅立ってしまった後であったのである。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)