駿河国新風土記するがのくにしんふどき』巻二十には、なんでも寛政初年の事であったらしく記している。打ち留めたものの余りの怖ろしさに、そのままにして家に帰り、それが病のもとになって猟師は死んだ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)