“養蚕業（ようさんぎょう）” の例文

またこの頃フランスには蚕にペブラン病と名づけられた一種の病気が流行し出してだんだんに全国にひろがってそのおかげで養蚕業（ようさんぎょう）がまるでみじめな有様になり

ルイ・パストゥール (新字新仮名) ／ 石原純(著)

このおかげでフランスの養蚕業（ようさんぎょう）も以前のように恢復（かいふく）して再び盛んになったのは、フランスの産業に対する大きな貢献であったと云（い）わなければなりませんが、それと共に学問の上でも

ルイ・パストゥール (新字新仮名) ／ 石原純(著)

“養蚕業”の解説

養蚕
養蚕業（ようさんぎょう）は、カイコ（蚕）を飼ってその繭から生糸（絹）を作る産業である。遺伝子組み換えカイコを用いた医薬素材の生産や、カイコ蛹を利用して冬虫夏草（茸）を培養するといった新しいカイコの活用も進んでいる。
養蚕業は蚕を飼うためクワ（桑）を栽培し繭を生産する。繭を絹にするために製糸工場で繭から生糸へと加工され、生糸をさらに加工して絹織物などの繊維になる。なお、日本では蚕を使ったタンパク質の生産の研究が主になっているが、培養細胞によるタンパク質の生産効率の高まりとともに、蚕を用いる優位性は下がってきている。
かつて養蚕業は日本の主要産業であった。しかし、世界恐慌以降の海外市場の喪失、代替品の普及などで衰退していった。繭の生産は中国、インド、ブラジルなどで盛んに行われている。
(出典:Wikipedia)

養	常用漢字 小４ 部首:⾷ 15画
蚕	常用漢字 小６ 部首:⾍ 10画
業	常用漢字 小３ 部首:⽊ 13画