飼蚕笊かいこざる)” の例文
おばばは、今の自分の境遇をあわれともいってくれず、飼蚕笊かいこざるをぶつけて何か怒りわめいている。笊の中にいっぱいあった白いまゆを頭から浴びて、又八は逃げまわった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)