青水藻あおみどろ)” の例文
ときどきかれの姿を見て逃出す小魚どもの腹が白く光っては青水藻あおみどろの影に消える。悟浄はしだいに陶然としてきた。がらにもなく歌がうたいたくなり、すんでのことに、声を張上げるところだった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)