それからの三十分間は電波収録班大苦闘でんぱしゅうろくはんだいくとうまきであった。なにしろ目がさめた名津子は、好きなように暴れた。弟の三木も何もあったものではなく、空中線はいくたびか折られそうになった。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)