隠岐遷おきうつ)” の例文
つづいて先帝の、よんどころない隠岐遷おきうつし、さらには不逞な公卿坊主らの処刑となったのも、申さば、やりたくはないことを、しいて仕向けられたものだ
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それも鎌倉表の密かな心痛です。で、先帝の隠岐遷おきうつしがすむまでは、軍勢すべて、洛中洛外にとどまり、一切無断で帰国はならんと、再度の令が出たわけでおざる」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
隠岐遷おきうつしの警衛にくとあっては容易でない。何かの準備もたいへんだろう」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)