隠君子いんくんし)” の例文
旧字:隱君子
すだれ打つ風には悲壮の気満ち空の色怪しきまでに青く澄み渡るがまま隠君子いんくんしならぬ身もおのずから行雲こううんの影を眺めて無限の興を催すもこの時節である。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)