障害さはり)” の例文
其企てが又、今の様に何の障害さはりなしに行はれる事が無いので、私の若い精神は断間なく勇んで、朝から晩まで戦場に居る心地がして居た。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
狐か狸にだまされたのかも知れないが、これつきりで、身體からだに何の障害さはりもなければ、結局一晩の宿代が助つた譯だと思つて、木の根に腰を掛けて一服やつた。
(旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)