菊五郎門下の「菊葉会きくようかい」に、九条武子さんの作、四季のうちの「秋」に作曲したが、長安一片ちょうあんいっぺんの月、万戸ばんこ衣をつの声……の、あの有名な唐詩の意味をよく作曲しだして、これはまとまった
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)