錨索大いかりづなだい)” の例文
やがて雷鳴電光よろしくあって、錨索大いかりづなだいの雨の棒が瀑布落たきおとしに撞々どうどうと来る。さあ、今だ。総員あひるの如くきゃッ/\笑い騒いで、大急ぎで石鹸を塗る、洗う。大洋の真中で大無銭湯が開かれるのだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)