“銭占屋”の読み方と例文
読み方割合
ぜにうらや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の顔を見ると、「お早う。」と愛相よく挨拶しながら、上り口でちょっと隣の部屋の寝床を覗いて、「まだ寝てるよ。銭占屋ぜにうらやの兄さん、もう九時だよ。」
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
それから、私をみついでくれるその男は銭占屋ぜにうらやというのだ。銭占判断といって、六文銭で吉凶禍福を占うその次第書しだいがきを、駿河半紙二切り六枚綴の小本に刷って、それを町の盛場で一冊三銭に売るのだ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)