金庫かなぐら)” の例文
そんなところを目がけずとも、本町通りへ行きゃあ、ずうっと、大きな金庫かなぐらがならんでいるのに——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
諺にも、「賢妻は家の鍵なり」というが、どうして、うちの内儀さんときては大切な金庫かなぐらのかけがえのない錠前だわい、と猪之さんには内儀さんを誇りにする気もちがある。
神楽坂 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)