“野卑陳套”の読み方と例文
読み方割合
やひちんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常に宇宙の深遠なる悲愁、神秘なる歓楽を覚ゆるものから、当代の愚かしき歌物語が、野卑陳套やひちんとうの曲を反復して、たとへば情痴の涙に重き百葉の軽舟、今、芸苑の河流を閉塞へいそくするを敬せざるのみ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)