仏性は悉有であって覚知を絶する。「まさにしるべし、悉有中に衆生快便難逢かいびんなんふなり。悉有を会取ういしゅすることかくの如くなれば、悉有それ透体脱落ちょうたいとつらくなり。」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)