ホトバシ)” の例文
忘れたい歌の文句が、はつきりと意味を持つて、姫の唱へぬ口の詞から、胸にとほつて響く。乳房からホトバシり出ようとするときめき。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あて人を讃へるものと、思ひこんだあの詞が、又心からホトバシり出た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二人の声が、おなじ感情からホトバシり出た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)