辛抱比しんぼうくら)” の例文
しかもこの小さな裂け目から無理に割り込んで、一寸二寸とじりじりにセメントで築上げた窖道を専領せんりょうするに至っては、全く人間以上の辛抱比しんぼうくらべに違ない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)