身上しんしよ)” の例文
「あそこの家ぢや、足の裏にあざのある赤ん坊が生れたさうだ。おめでたいことぢやないかね。今にいい身上しんしよになるに違ひない。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
「まア昔しの關所の輕いやつやなア。……あゝア身上しんしよの無いもんは氣樂でよいわい。」と、數之介は皮肉な笑ひ方をした。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)