身上しんしょ)” の例文
わしはな、なあ婿さんや、裸一貫で今の身上しんしょをきずき上げた男だが、それにはまあ、色んな手を使ったものさ。
「そうだといって、しかし。……真逆まさかしかしチョコが、自分でこれ身上しんしょをなげ出してかゝるんじゃァ……?」
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
市内には立派な貸家の一つもある、といった身上しんしょだった。