踰来こえきた)” の例文
朝、幸村の物見の者、馳帰って、旗三四十本、人衆にんず二三万許り、国府越より此方へ踰来こえきたり候と告げた。これ伊達政宗の軍兵であった。が、幸村静に、障子にりかかったまま、左あらんとのみ言った。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)