足袋跣たびはだ)” の例文
昼頃、風呂敷包を背負った村の娘が足袋跣たびはだしで雪の中をやって来てくれた。手から顔まで霜焼けのしているような娘だが、素直そうで、それに無口なのが何よりも私には工合が好い。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)