足中あしなか)” の例文
俗に足中あしなかといふ手製の小さな藁草履を穿いてスト/\と長い足で歩いて来る父の顔を見た時は平三は胸一ぱいになつて、懐しさと感謝の念とがごつちやになつて、思はず涙がこぼれた位であつた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)