赤毛布あかけっと)” の例文
雪童子は眼を丘のふもとに落しました。その山裾の細い雪みちを、さっきの赤毛布あかけっとを着た子供が、一しんに山のうちの方へ急いでいるのでした。
水仙月の四日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
木村の教会は麹町区こうじまちくですから、一里の道のりは確かにあります。二人は木村の、色のさめた赤毛布あかけっとを頭からかぶって、肩と肩を寄り合って出かけました。
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)