識者顔しきしゃがお)” の例文
識者顔しきしゃがおする者の、毀誉褒貶きよほうへんさえかなり耳うるさいところへ、この人出のほこりは、他人の死ぬか生きるかを、勝つか負けるかを、ただ興味として、見物に駈けて行く——
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)