諤々がくがく)” の例文
堂々たる正論、政治家に施政の方針を示し、諤々がくがくたる讜議とうぎ、万衆に処世の大道を教うるは、皆これ学者の任務ではないか。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
ああ、けれども人は、その知識の十分の一以上を開陳するものではない。東京に住む俗な友人は、北京の人の諤々がくがくたる時事解説を神妙らしく拝聴しながら、少しく閉口していたのも事実であった。
佳日 (新字新仮名) / 太宰治(著)
母にはなかなか諤々がくがくなところがあっていくつ位の時だったか、何かの事でひどく母が私を叱った。私としては自分の心づもりがあってしたことで、どうしても其が悪かったとは思えなかったらしい。
親子一体の教育法 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
なんとなればかの諸君子は平生は諤々がくがくとして単純なる自由民権の主義を論弁するにかかわらず、たちまち隣国に事あれば曰くなんぞすみやかに長白山頭の雲を踏み破って四百余州を蹂躙せざるやと。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)