襤縷ぼろ)” の例文
蝋や襤縷ぼろの部分はすっかり燃えて了って、針金の断片と、犬の骨とが残っているのを、娘の骨として拾い、勿論、何等の疑いも受けずにその場は済んだ。
もしも舞踊劇の舞台でのように、乞食が絹の襤縷ぼろを着て、破れたレースをつけて出て来て、優雅な踊りをしながら報謝を乞うのだったら、まだしも見物していられるよ。
それは襤縷ぼろを着た不具の老乞食が、車にうずくまっているのを、同様にぞっとするような、もう一人の乞食が、引いている所を見せていた。また蝋人形が踊り廻るように出来ている人形芝居もあった。