衽下おくみさが)” の例文
衽下おくみさがりにその繰伸くりのばした手紙の片端を、北斎が描いた蹴出けだしのごとく、ぶるぶるとぶら下げながら出た処は、そんじょ芸者それしゃの風がある。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)