蛾次公がじこう)” の例文
「あれならなにもしんぱいすることはねえぜ。泣き虫の蛾次公がじこうが、おまえのすきをねらって、乗りにげしたッていう話だから」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おい蛾次公がじこう、まだふところに金があるんだろう、勝負ごとは、しみッたれるほど負けるもんだ、なんでも、気まえよくザラザラだしてしまいねえ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やい蛾次公がじこう! よくもおのれは、この竹童を、さんざんにずかしめたな。うぬッ、どうするかおぼえていろ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)