蛇行匍匐だかうほふく)” の例文
それは邯鄲かんたんの歩みを学ばないうちに寿陵の歩みを忘れてしまひ、蛇行匍匐だかうほふくして帰郷したと云ふ「韓非子かんぴし」中の青年だつた。今日の僕は誰の目にも「寿陵余子」であるのに違ひなかつた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)