虫食むしば)” の例文
旧字:蟲食
今、廟堂で天下を争って居る二人は全く違った二人に思えた。このことはすでに荘子を虫食むしばんで来た現実回避の傾向に一層深く思い沁みた。いやな世の中だ。ただただいやな世の中だ、と思えた。
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)