虫食葉むしくいば)” の例文
高柳君がふと眼を挙げた時、梧桐はすべてこれらの径路けいろを通り越して、から坊主ぼうずになっていた。窓に近くななめに張った枝の先にただ一枚の虫食葉むしくいばがかぶりついている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)