薄赤とき)” の例文
朝枝は水っぽい花模様の単衣ひとえを着、薄赤とき色の兵児へこ帯を垂らしているが、細面の頸の長い十六の娘で、その四肢てあしは、佝僂せむしのそれのように萎え細っていた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)