薄倖兒はくかうじ)” の例文
新字:薄倖児
われは薄倖兒はくかうじかずならぬ身の世にながらへてまたなにすところぞ。さるに、をしむまじき命のなほ捨てがてに、ここに漂浪の旦暮をかさぬるこそ、おろかにもまた哀れならずや。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)