菓物あかもん)” の例文
そこは銭湯の隣の菓物あかもん屋の奥座敷で、中風で寝ているお爺がきょとんとした顔であと見送っていた。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
叱られているのではなかったのかと、ほっとすると、順平は媚びた笑いをきいろい顔に一杯浮べて、菓物あかもん屋のお爺がぼんぼんは何処さんの子供衆や、学校何年やときいたなどとにわかに饒舌になった。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)