荒倉あらくら)” の例文
洋画家の橋田庫次くらじ君の話であるが、橋田君は少年の頃、吾川あがわ郡の弘岡村へ使いに往って、日が暮れてから帰って来たが、途中に荒倉あらくらと云う山坂があって
朝倉一五〇 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
土佐の荒倉あらくら山には狸が出て人をたぶらかすと云うので、附近の者は恐れていた。
怪談覚帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)